優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
カズミさんは口を開いたまま固まってる。
「カズミさん?」
「…雪穂ちゃん、聞いてないの?」
「えっ?何を?」
「お兄さんから何も聞いてない?」
大雅から?
何を聞くって言うの?
それに、カズミさんは大雅と会った事もないよね。
「カズミさん、なんの事が全く分からないんだけど」
「……聞いてないのね。勝手に話してもいいのかしら?」
「カズミさん?」
「…雪穂ちゃん、聞いてないの?」
「えっ?何を?」
「お兄さんから何も聞いてない?」
大雅から?
何を聞くって言うの?
それに、カズミさんは大雅と会った事もないよね。
「カズミさん、なんの事が全く分からないんだけど」
「……聞いてないのね。勝手に話してもいいのかしら?」