優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
なに?

大雅があたしに隠してる事があるのかな?





「カズミさん、教えて?」


「何も知らないのも可哀想よね」





カズミさんはそんな事を言いながら、信じられない事を口にした。



…嘘だ。





「……嘘だよね?」


「辛いだろうけど真実よ。大雅さんに頼まれて週に2回、空気の入れかえと掃除に来てるの」







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