優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
暫くして、部屋を出ようと手を離そうとしたが力が入っていて離せなかった。



これからこいつどうすっかな?


このままここに住んでもいいが、出て行くっていいそうだよな。


親父たちはまだ入籍してなかったから俺たちは他人だしな。






「……………大雅?」





ん?あれ?

俺、寝ちまってたのか。


俺が目を開けるとまだ手を繋いでいた。





「大丈夫か?」


「ずっといてくれたの?しかも、ベッドにまで運んでくれたんだ」


「まあな」





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