White Days
『あ、あたしの事は唯って呼んでね!!あたしは、麻衣って呼ぶから!!』


「わかった!!よろしく、唯!!」


先生の話も聞かず、あたしたちは色々な話題で盛り上がった。

そして、気が付くと話も終わって皆が帰り始めていた。


『じゃぁ帰ろっか??駅どこ?』

「えっと甲野駅だけど。」

『じゃぁ一緒…、あっ。』

「え??」




振り返ると、そこにはさっきあたしが見ていた先生が立っていた。


近くで見ると、ますます身長が高いのを実感した。ほのかに匂うのは、理科室の匂い。



『君たち、ずっと話してて何にも聞いてないよね。履修登録の仕方分かる?』



「いえ、分からないです。すいません…。」


『だろうね、じゃぁ説明するから座って?』
< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop