White Days
その先生の名前は、水内和哉というらしい。あたしの予想通り、理科の先生だ。


見た目は30歳ぐらいで、明らかに学生時代はモテていただろうなぁって雰囲気。




『この科目は必修だから、必ず決められた所で登録して、他は選択して登録すること。分かった?』


「はい。ありがとうございます。」




教え方は丁寧で、すごく分かりやすかった。周りの子達は、説明が終わった途端に騒いでいたけど、騒ぐ必要もなく、登録への手順を理解できた。




『先生は、この学校にずっと勤めてるんですか?』



『いや、君たちと同じで1年生だよ。女子大なんてガラじゃないんだけどね。』


『へぇ、そうなんですか☆ちなみに、奥さんとかいます????(笑)』


おいおい、唯は何聞いてるんだ!!まるで狙っているような質問を平気で…。
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