LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
その日、わたしは、息をするの
を忘れたんだ。
坂を登り終えて、校門が目に
飛び込んでくる。
幼なじみの時からの悪い癖。
ついつい校門をみてしまう。
でもね。
今朝は、足がすくんだんだ。
それは、彼方も一緒だったね。
わたしの目には、校門の前に
立っている副会長が見えたんだ。
彼方とちがう誰かを待ってるんだ
って思いたかった。
思っていたんだ。
何事もなく、彼方とふたり、
校門を越える事ができるって。
だけど、それは、淡い期待だった。