LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
その日の午後だった。
新聞部の号外が屋上からばらま
かれた。
いくら新聞部でも、こんなサプ
ライズ初めてで、わたしは空から
舞い落ちるそれを手に取った。
校庭にひらひらと舞うそれは、
まるで芸能人の婚約を報道する
みたいだった。
【副部長婚約!!】
お相手は・・・・!?
その見出しに胸が痛い。
でも、彼方の名前はどこにも
なくて。
わたしは、目を疑ったんだ。
そこに載っていた相手の写真が
あの日の、あいつだったから。
わたしは、全力で走った。
わたしは、握りしめた。
真実を知りたくて。
わたしが来るのを分かっていた
ようにあなたはそこに立っていた。