LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
屋上に注ぐ風は心地よくて。
わたしの髪が風に揺れる。
「彼方、全て副会長から、
聞いたよ。」
わたしは、向かい合う彼方に
訴えた。
真剣なまなざしで、彼方を
見つめて。
今度は、目をそらすことなく
わたしを見てくれてる。
こんな風に彼方に見つめられる
のが、懐かしいなんて。
あんなに、当たり前の事だった
事がこんなに愛しい時間に変わ
っていく。
わたしは、切なさで胸が締め付
けられた。
今にも、彼方の胸に飛び込みた
かったんだ。
「遅かったようだけどね。」
彼方が口を開いた。