LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
ドアの前で足が止まる。
部屋を見渡して、深く深呼吸。
なんか、一歩足を踏み入れたら
もう引き返せないような気が
したんだ。
今まで大切に大切にしてきた
彼方との関係。
幼なじみ。
近くて、遠いその関係に。
「どうした心和。おいで。」
今さら、部屋の前で立ち尽く
してるわたしに手を差し伸べて
くれる。
恥ずかしくて。
うれしくて。
でも不安で。
複雑な感情を抱えたまま
彼方の手を握りしめた。