LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
外は、もう薄暗くなっていた。
生徒会室から漏れる明かり。
ドアを開けるとカンナがひとり
学生から寄せられた要望書に
目を通していた。
「カンナ、みんなは。」
俺が現れたのを、無邪気に喜ぶ
ような笑顔で俺を見る。
「今日中にやる事は、後これ
だけだったから先に帰ってもら
ったわ。」
要望書を手に取ると俺に差し
出した。
俺はそれを手に取ると、目を通す
わけでもなく、机の上にそのまま
置いたんだ。
「結城君?」
カンナが不思議そうに俺を見る。
「カンナ話しがあるんだ。」
俺は、重たい口を開いた。