LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
「カンナ・・・。」
言葉を選んでしまう。
どう言った方が少しでも傷つけ
ないですむだろうか?
俺の沈黙にカンナが口を開いた。
「結城君、言いにくい事なん
だよね。 きっと悪い話しだよ
ね。 だったら聞かない。
聞きたくない!!」
いつも、おとなしくて、取り乱
したりしないカンナが叫んだ。
それは、俺に見せたカンナの初
めての表情だった。
こんなときにも俺は、心和の事
を考えてしまう。
比べて、ダブらせていたんだ。
心和が俺に抵抗する時の表情
と、カンナが見せた表情があ
まりに似ていたから。
相手が心和なら、結局俺が
折れてしまう。
でも、ちがったんだ。
目の前にいるのは、カンナで
そんなカンナに俺は折れなかった。
「ごめん。カンナ別れよう。」
俺は、決定的なひと言を告げていた。