LOVE ♥LOVE♥LOVE   俺様幼なじみが旦那さま!?

俺の手を取った心和の顔から
笑顔が一瞬消えた。

親父が、見せた厳しい顔に。

厳しい口調に。


「それと、この結婚は
絶対秘密だからな。両家
の家族以外何があったもばれて
はいけない。



絶対って言葉に、
秘密って言葉に
不安になったんだろう。



 「不安な顔するな。今まで通り
でいいから。もともと心和はいつも
俺のそばにいる印象がついてるんだ。
だから、普通にしてろ。」

 「うん。」

 「ただ、なるべくそばにいろ。」

カンナの言葉が気になっていた。

あの子が原因で別れる
んなら、わたしは許さない!!

今までどおりに・・・。
普通にしてろって言いながら俺は
一秒でも長く自分のそばに心和を
置いておきたかった。

交際宣言してしまえば、心和の不安
や、障害は少しはマシになるだろう。

そうするつもりだった。

でも、カンナの言葉が俺にそれを
拒ませた。

カンナと別れたことで、また俺の
周りは騒がしくなるだろう。

心和へ向けられる妬みなどが
増えなければいいんだが・・・。














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