If~smile again~
「転んだらどうする?傷だらけだぞ!!」
『ごめんなさい…』
「女ならもっと気をつけろ!」
『うぅ…ごめん』
「まあ、転ばなくてよかったけどな」
「ほら、行くぞ」
『うん…』
…
しばらくの沈黙…
気まずい。
もう自転車でどれくらい歩いてるんだろ?
1時間弱だよね…
キキッーー
「着いたぞ」
『え…』
あたしは
龍の背中におでこを付けて
寝ていた。
『あ、ごめん』
「別に、大丈夫」
『うちからどれくらい離れてるの?』
「んー?2時間くらいか?」
『えー!!そんなにぃ!!』
2時間もこぎ続けるなんて…
『重たかったでしょ?』
「平気平気、男なめんな」
『そう?』