If~smile again~
「ベンチに座るか?」
『え、うん』
少し古いベンチ
ちょっと冷たい風が吹いて
あたしの髪がなびく。
「髪の毛、いい香り」
『へっ?』
突然の言葉に照れるあたし
「シャンプー、何使ってる?」
『えーと…わかんない…あはは』
「何だそれ?」
『だって…美容室で貰ったやつで英語読めなかったんだもん…』
「ぷっダサ」
『龍ってさあ、ひどいよね』
「何が?」
『一言多いの!そうゆうの、女の子傷つくんだからね!!』
「ごめんなさい」
『分かればよろしい』
エッヘンって感じであたしが言ったから
龍は笑い出した。
その笑顔に
少しキュンとした。