初恋ノ詩 1


「そういえば大久保くん、
サッカー部だったよね?」

「あ…はい。」

「部活、これからも頑張ってね!!
それじゃあね。」

友莉は気を落としかけていた
大久保に明るい声をかけ

空気を変えるだけでなく

大久保の気持ちを
盛り上げた。

フラれたとしても
好きな娘に応援の声をかけてもらえば
頑張れる気になるだろう。

友莉もそこまで考えているのだろうか。

ちゃんと部活に励めるように。

フラれたからって落ち込んで
部活に身が入らなかったら
運動部は厳しいらしいからな。


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