初恋ノ詩 1


「遅~い!!
海里ってば何してたの?
少し心配しちゃったじゃん!」
中庭に戻ってきた俺を迎えたのは
予想通り膨れっ面の理穂だった。

そんな顔の理穂も俺は
愛しく思った。

そして理穂の言葉に嬉しくなる。

俺は
「ごめん、ごめん。」
と軽く流して理穂に頼まれた
飲み物を差し出した。

「はい、オレンジジュース。」


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