初恋ノ詩 1


「龍……」

友莉は一人の少年の名前を
呟いた。

そしてまた泣き続ける。

友莉は一晩中泣き続けた。

この、どうにもならない
想いを頑張って抑えようとしながら……

誰にも気付かれず
叫びながら……

そして、絶対に目を赤く
腫らさないように
泣き続けた。

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