×隣のヤンキー少女×
『きっと…必ず。
また会えるから。
僕が、会いに来るから…。』
『――キリぃ……っ』
紀理に遅れて、亜美の目からも 大粒の涙が零れ落ちた。
『その時に、僕、アミに言いたいことがあるんだ』
『言いたいこと…?』
『うん。だから、その時まで 待ってて』
まっすぐにアミを見た。
『…わかった』
こくん、と頷いた亜美に、紀理は微笑んだ。
『ありがとう…アミ。
じゃあ、また明日ね』
『…………うん』
―――“また明日”
そう紀理と笑って言い合えるのは、あとどれくらいなんだろう。
その疑問がアミの頭をよぎった。
『―――…っ、キリ…ッ!!』
『……! アミ…?』
亜美の声に振り向く紀理。
『…―ったし……、わたし、
小さい頃からずっと、
キリのこと……――――』
ぽたり、
また零れ落ちた。
……――――