×隣のヤンキー少女×
『なにそれ! そんなの人それぞれでしょ!? いちいちそんな理由でキリをいじめるなんて信じらんないっ』
正義感が強く、心優しい彼女に紀理はいつも守ってもらってばかりだった。
『アミちゃん…』
マンションの部屋が隣で、昔からよく一緒に遊んだ二人。
大切な友達をいじめられるのが、亜美はどうしても許すことができなかった。
『ありがとう、アミちゃん。 僕はもう大丈夫だよ』
彼女を心配させないように、ニコッと笑ってみせた。
『…僕がもっと、強くなるから』
幼い紀理は、大きくなったら 亜美を守れるような男になろう
そう 心に決めた。
……――――