×隣のヤンキー少女×
♂突撃訪問☆
「幼ねえな……俺(笑)」
懐かしい部屋の棚から、小さい頃のアルバムを見つけた。
親父が大切に取ってあったみたいだ。
「うわぁ……
一緒にいんの、亜美ばっか」
手つないで並んでる写真とか、一緒にメシ食ってる写真、ランドセル背負ってピースしてる写真とか。
覚えてない思い出まで、綺麗に残ってる。
「こん時からずっと好きなんだよなぁ…」
未練たらしいんだ、俺。
「紀理ー?」
「何?」
お袋がドアから顔を出した。
「あら!懐かしいーっ♪」
「だろ」
アルバムを見つけたお袋は、目を輝かせて俺の横に座った。
「あらぁ亜美ちゃんだわ! あんた仲良かったもんねえ」
「ああ。確か学校も一緒に行ってた」
好きな子と毎日一緒に登校できるなんて、羨ましいこと限りねえな。
「あ、そういえば あんた、亜美ちゃんに会った?」
「あー…まぁ、一応」
不良になってた…なんて言いづれえな。
どうせいつかは知ることだけど。