×隣のヤンキー少女×
「そう…亜美ちゃん、不良になっちゃったの…」
「何があったのかは知んねぇけどな」
お袋は少しショックを受けたかもしれない。
「小さい頃は、可愛らしくて優しい子だったのにねえ…」
「………」
そうだ。
あの頃は、いつも弱虫な俺を守ってくれて。
優しい顔で微笑んでくれて。
あの亜美が、なんでだ…?
「……俺、おばさんに話 聞いてみる」
なんで あんな風になってしまったのか、理由はあるはずだから。
亜美のおばさんなら、知ってるはずだ。
何も持たずに、隣へと向かった。