×隣のヤンキー少女×
***
「……………え
おばさん、今 なんて…?」
出されたお茶を飲もうと動かした手が止まった。
「だーかーらぁ、亜美の部屋で待ち伏せしてやって!」
さっきまで涙を浮かべてたのは誰だよ…。
「その、待ち伏せする意味が分からなくてですね…」
「ああ、たぶん亜美、紀理くんに会ったら逃げるだろうから」
「逃げるんすか…」
いいからいいから、と亜美の部屋へと(ほぼ強制的に)連れていかれた。
「ま、亜美 帰ってきたらビックリするだろうけど、ちゃんと話しなね?」
「はい……」
…ガチャ。
いやいやいや。
あんな不良でも、思春期の女子ですよ?
それが帰ってきたら部屋に同い年の男子がいるって…
どんなシチュエーションだよ?
おばさん、パワフルなとこも変わってないのな…。