×隣のヤンキー少女×
「もう一回 言おうか?
どんな亜美でも、俺は亜美の事が好き。小さい頃からずっと」
小さい頃から……?
「なに……それ」
「愛の告白」
「…………」
真剣な顔して言うから。
言葉がつまった。
「……昔のあたしと今のあたしは、全く違う」
時間を、止めたままにしないで。
「それでも亜美は亜美じゃん」
「……!」
「今の亜美も好きになれる自信、あっから」
「………」
ほんとに、こいつ…紀理?
信じらんない。
小さくて、泣き虫で、体が弱くて…
いつも いじめられてた紀理を助けてたのは、あたし。
その紀理が今、目の前で恥ずかしげも無く…告白してんだよ?
「それは、どう答えたらいいの」
「んー…、同意を求めてもらえれば」
「願い下げだ」
「即答かよ」
あたしの知ってる紀理じゃない。
…なのに、あたしの中でざわつく この気持ちは…何?