×隣のヤンキー少女×




呟いたあたしに、首をかしげる。


「?…何を?」


「――なんでもない!

てか早く出てけよッ!」


「え、亜美は俺にいてほしくないの?」


「当たり前だ!!」



いつまで居座る気だよっ



「いてて…」


グイグイと背中を押し、部屋から追い出そうとする。


「あ」


「んだよ」



くるっと あたしに体を向けたと思ったら…。




「亜美、好き」


「…は?」



チュッ…



「じゃ♪」


「…………」


ガチャ


バタン。













「―――……っとに、

意味不明ッッ!!」



赤くなった頬を押さえて、

あたしは床に座りこんだ。






< 32 / 53 >

この作品をシェア

pagetop