×隣のヤンキー少女×
「――…………げ…」
「『げ』って何、ひどくない?」
支度を済まし、学校へ行こうと玄関を出ると、同じタイミングで隣のドアが開いた。
「なんで朝っぱらから アンタに二度も会わなくちゃいけねーんだよ」
「うわー、
嫌われてる 俺…(笑)」
「じゃ お先」
「…って おい」
悲しんでる俺を無視して、早足で先を向かう亜美。
「せっかくだし 途中まで一緒に行「ヤダ」
………。」
かぶってます。
「まあまあ、この美少年の隣で歩けるんじゃん?」
「着いてくんなナルシスト」
少しこっちを向いて睨みをきかせる。
シルバーのカラコンと、バリバリの化粧で迫力満載の目で睨まれると、
一瞬 身構えてしまう。
「大事な幼馴染みに 冷てーな」
「…………」
無言かい。