×隣のヤンキー少女×
隣のドアが開いたと思ったら、
「あら! 亜子さんじゃない!」
お袋は ぱあっと表情が明るくなった。
「久しぶりねぇ…! あ、もしかして紀理くん?」
「はい。お久しぶりです」
「紀子(ノリコ)さん、紀理くん大きくなったわねぇ!」
お袋もおばさんも、久しぶりにあったからか すごく嬉しそうだ。
「じゃあ 父さんたちは先に行くか」
「そうだな」
部屋に入ると、風景はあまり昔と変わっていなかった。
懐かしい匂い、懐かしい場所。
荷物を片付けつつ 俺は、さっき親父が言おうとしていた事が気になっていた。