ダブルハーツ


「あっち行ってよっ!!あんたになんか関係ないじゃないっ!」


バッグをそこら辺に投げ、ベッドへうつ伏せになる私は怒鳴った。
私の頭の中にあの忌々しい記憶が走馬灯のごとくかけめぐる。
言われようのない上級生からの言葉……
見てはいけないものを見てしまったあの蝉の煩い夏の日……
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