キミは絶対、俺のモノ。
・服従
すきなひとがいる。
――優しくて、かっこいい。
そんな月並みな言葉じゃ表現できないほどに、すごくすごく魅力的なひとだ。
雨上がりにキラキラと光る、蜘蛛のあの銀色の糸のように、すっきりとしたシャープなフレームで縁どられた理知的な眼鏡。
そこから覗く、ローストしたアーモンドみたいに茶色い瞳。奥二重ですこぉし、タレ目で、そこはかとない温かさを感じさせる瞳。
絹のように滑らかで、びっくりするくらいに透き通った真っ白な肌。
…相反して、夜のビロードのように真っ黒で、艷のある真っ直ぐな髪。
そして、極上の色っぽい桜色の唇でこう、囁くんだ……
「ねえ、いちごオレ買ってきて。」