王子様の秘密-下-



「…ごめんっ
私、用事思い出し…っ」

「あっ陽菜!!」

「桜木ちゃん!!」



私は耐え切れなくて…

名前を呼ぶ声を無視して、自習室を飛び出すように出た。



そんなのダメだよ…っ

自惚れちゃうじゃん…


成弥に…

期待しちゃうじゃん…





もし…

そうだったなら…


成弥を傷付けてたのは、他でもない私だ…





最低すぎ…っ





もう、成弥に会わせる顔がないよぉ…





,
< 107 / 165 >

この作品をシェア

pagetop