王子様の秘密-下-



「ねぇ、7組って何やるの?」

「あれ?
桜木さん知らない?」

「うん」

「7組は……」



ガラッ

誰かが答えようとしたとき、教室のドアが勢い良く開けられた。



「あ、いたー!!
陽菜ちゃん!!」

「え!?
賢君、廉君!?」



ドアの先にいたのは、笑顔の二人。


何かしたのかな…?



「ど…」

「きゃーっ
噂の双子だぁ~!!」

「久遠君~!!」

「かわいい~!!」



そうだ、この二人…



人気者なんだった…



女の子の声に圧されて、二人とも困った顔をする。




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