王子様の秘密-下-



「ちゃんと色気あるよ♪」

「ちょっ、栞!?」

「陽菜、綺麗だから自信持って!
うちの看板やるんでしょ?」

「あ…うんっ!!」



って言っても…

私は午前中は休みなんだけどね?

午後からしっかり働かないとっ!!


気合いを入れていると、放送が入った。



『みなさん、おはようございます』



成弥の声だ…



『今日は待ちに待った文化祭です。
今まで準備してきたものを、今日この場で、華やかな文化祭として…
みんなで成功をおさめましょう』



すっかり板に付いてる…



『では、楽しみましょう』



その言葉とともに、放送は終わった。

学校中のどのクラスからも歓声に近いものが聞こえた。



「それでは!
俺らのクラスも華やかにやろうぜ!」

「「「おぉ~!!」」」



クラス委員の九条君の掛け声とともに、私達のクラス…カフェがオープンした。



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