王子様の秘密-下-
「なぁ、陽菜…」
「嫌い!」
でも…
「悪かったって…」
「嫌い!」
やっと結ばれた私達。
「悪ぃって…
陽菜が俺のものだって見せびらかしたくなるだろ?」
「だからって、あんなやり方する成弥嫌い!」
「誰にも渡したくねぇんだよ」
「私の気持ちも考えてよっ!!」
きっとこんなことが多々あるはず…
「もうやらねぇって…」
「成弥…」
それでも、この繋がれた手のように…
「陽菜が…好きなんだよ。
初めて好きになった人だから、加減分からねぇんだよ…」
「…私こそ、言いすぎた」
ずっと一緒にいようね?
「成弥…私も好きだよ」
離したら許さないんだからね?
「当たり前」
そうして、キスが降って来るんだ。
甘くー…
優しいキスの嵐ー…
私はもうメロメロだ。
抜け出せそうにない…
「だいすき」
いつか君に贈るよ…
一輪の赤いチューリップ。
END
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