王子様の秘密-下-



……うーん…

5分は経ったよね?


“何か”または“誰か”は、全くと言うほど動く気配がなかった。


もしかして…

具合悪くて倒れた、とか!?


だったら大変!!



心配になり、急いで机の陰から飛び出した。


音のした方を見ると…



………え?

…えええぇぇ!!?



「な…んで…?」



そこには…

壁におっかかったまま、寝ている成弥がいた。


壁に背を預けて、ちゃんと座ってるけど…

“ドサッ”って…

そんなに勢い良く!?



…て言うか、ほんとに寝てる…?


思わず、寝ている成弥に近付いた。



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