王子様の秘密-下-




「ー…ぎ、桜木っ!!」

「へ?
…はいぃっ!!!」



ぎゃっ!!

先生に呼ばれてた!!


慌てて立ち上がると、教室中から痛い視線が飛んで来た。



「…桜木、ぼーっとしてるんじゃない」

「…すみません…」

「あとで職員室来なさい。
週番の仕事代わりにやれよ」

「…はぁーい…」



担任の男の先生は、呆れたような表情で言った。


…ゔぅ゙…

やっちゃった…




幸いなことに…

授業でなく帰りのSHRだったため、説教の呼び出しでなく済んだ。


週番の仕事、かぁ…

きっとプリントのなんだかんだってやらされるんだろうなぁ…


ゔ…

憂鬱だ…




「桜木ぃぃっ!!
またかぁ!?」

「きゃーっ
すみませんっ!!」



教室中にクスクスと笑いが広がった。


あぁ…もうっ!!

今日はついてない日だなぁ…



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