王子様の秘密-下-
「なにしてんの?」
「え、あの…
その、呼び出しをくらいまして…」
「なんだそれ」
…成弥のせいだってば~!!
あんたのこと考えて悩んで…
それで怒られたんだよ!!
目の前で笑ってる本人に言ってやりたかった。
「職員室行くのか?」
「うん」
「がんばれ」
「はぁーい」
じゃあな、と成弥に手を振られた。
ドキッ
…“ドキッ”じゃない~っ!!
私は高鳴る鼓動を気にしながら、手を振り返した。
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