【愛はナンダ】
俺が小学6年生の時だが、修学旅行があった。
旅行から帰ると夜の六時を過ぎたくらいで、
学校としては親に子供を迎えに来る様にと手紙を通して伝えていたのだが、
俺の家は当時、貧乏で母一人。
その母も五十五、六の歳であったから勿論車も無かった。
学校から家までは歩いて三十分。
雨降りの中、母は傘を一本差し、もう一本を手に迎えに来た。
俺は貧乏なのが嫌だった。
クラスメイトは皆車で帰る中、母と俺は歩いて帰るが、
俺は恥ずかしいので母の手から傘を取り、早々に一人で家へと歩いた。
後ろを時々振り向くと母は一人で歩いて向かって来る。
学校から大分離れた時に、母の元に戻ろうとしたが戻れなかった。
恥ずかしいが為にわざわざ迎えに来てくれた母を置いて一人で先に帰ったのだ。
その時に俺は母の事を思い、泣きながら歩いたのだ。
貧乏は嫌だったが、
わざわざ歩いて迎えに来てくれる母の優しさは俺の心に響いた。
旅行から帰ると夜の六時を過ぎたくらいで、
学校としては親に子供を迎えに来る様にと手紙を通して伝えていたのだが、
俺の家は当時、貧乏で母一人。
その母も五十五、六の歳であったから勿論車も無かった。
学校から家までは歩いて三十分。
雨降りの中、母は傘を一本差し、もう一本を手に迎えに来た。
俺は貧乏なのが嫌だった。
クラスメイトは皆車で帰る中、母と俺は歩いて帰るが、
俺は恥ずかしいので母の手から傘を取り、早々に一人で家へと歩いた。
後ろを時々振り向くと母は一人で歩いて向かって来る。
学校から大分離れた時に、母の元に戻ろうとしたが戻れなかった。
恥ずかしいが為にわざわざ迎えに来てくれた母を置いて一人で先に帰ったのだ。
その時に俺は母の事を思い、泣きながら歩いたのだ。
貧乏は嫌だったが、
わざわざ歩いて迎えに来てくれる母の優しさは俺の心に響いた。