【愛はナンダ】
最近は八月十五日の終戦記念日とあって戦争のTV番組が多く放送されている。記念日と言っても、当時の日本兵からすれば、「まだ負けていない」
などと辱めを抱いていた様だが戦争が終結したのはなによりな幸せだろう。
当時の戦争の中で、「バッツ島死守」と言う任務があったとTVで見た。
アメリカ兵だったろうか?イギリス兵だったろうか?
バッツ島を占拠し、守っていた日本だが、僅か四ヶ月で窮地に立たされる。
バッツ島死守を命じた大本営は、粘る事もなく戦況が悪いのを報告に受けると、直ぐに玉砕を命じた。第二次世界大戦中であるが、
この、立場が悪くなれば玉砕を命じるのは、多々起こっていたと言う。
虜囚の辱めを受けず、潔く玉砕せよと。
つまり、敵兵の捕虜になる様な恥をかくくらいなら、
敵兵もろとも自爆せよと言う事だ。
これにより、任務についていた約二千名の日本兵が玉砕の名の下に自爆したのだ。
戦後、一人の兵士の手紙が戦場で見つかった。
それは残した家族への遺言書だった。







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