【愛はナンダ】
『2』*我儘が故に*
前章では、我儘であるからと記したのであるが、我儘であるが故に今の人間には品格も愛も思いやりも欠落しているのだ。
カップルの話で持論を唱えてみようと思う。
まず男も女も十人十色であるのは誰しもが知っている事。
その土台から、人は人を好きになり、恋が始まる。
始まると人間は相手に我儘になって行く。
初めは、話をするだけで一緒にいるだけで良かったものが、
あれをしてはいけない、これをしてほしい。などと欲をあらわにしていく。
遂に別れ際に至っては、飽きた、疲れた、他の人が好きになった。
と我儘で終わるのだ。十人十色を知りながら、
初めは誰もが永遠を望む愛でも、我儘が故に終わるのだ。
それを人は繰り返す。何度も何度も。同じ事を繰り返すのは馬鹿だけだ。
繰り返す人間は馬鹿なのだろう。一人だけを真っ当に愛して行くと言う信念が欲しいものである。
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