空の彼方の君へ。
出会い
春と言ってもまだ、肌寒い夜。
私、相川沙希(アイカワ サキ)は夜のお散歩を堪能中。
私が住んでいるこの町は田舎みたいで人が少ない。
そのせいか夜中の11時なんて人っ子一人見当たらない。
明かりも特にないから、歩く道はどれも真っ暗。
幽霊が苦手な私は空を見上げた。
「う、わあ・・・・・・」
見上げた夜空は何万、何千もの星が輝いていた。
「綺麗・・・」
星なんか久しぶりに見たかもしれない。
私は星をゆっくり見るために、ベンチがある近くの公園に向かうことにした。