空の彼方の君へ。
それは、俺が死んでも沙希を縛りつけるもの。
こんな事をしても、沙希に愛していてほしいんだ。
「当たり前だよ」
沙希はそう言って笑った。
ごめんな、沙希・・・・・・。
それから俺達はいつも通りに話して、いつもと同じ時間に別れた。
俺は病院につくと、真っ先に担当医のいる部屋へ向かう。
「あれ?優斗くん?どうしたんだい、こんな時間に」
「先生、お願いがあります。」
「お願い?言ってごらん」
沙希。
今からやることは、俺が勝手にすることだから。
自分のせいだって悲しむなよ。
自分勝手でごめん。
でも、後悔はしないから。
今から、沙希を幸せにしてみせる。
「俺を−・・・」