空の彼方の君へ。



side 優斗



俺は今日、手術の日を迎えた。


「優斗くん、そろそろ準備するよ」

「はい」




これが成功すれば、全てが終わる。


辛いこと、全部。


沙希を守ることが出来るんだ。



俺は服を着替え、看護婦の言う通りにする。


「君の名前は?」


「柊優斗です」



微笑んだ先生を最後に、俺は麻酔で眠った。



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