空の彼方の君へ。

疾風




「なんで、お前なんだよ・・・っ」


疾風の、悲痛に満ちた声。


やっぱり、私を責める?


優斗を苦しめていた私を。



「ほかの奴なら、『お前のせいで死んだ』って言うのに!お前だったら優斗は幸せだった、そう思っちまう!」



次に流れた私の涙は、悲しみの涙じゃなく、温かい、優しい涙だった。



優斗。


私は疾風の言葉みたいに、君を幸せに出来ていられたら嬉しいです。




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