S.S.P.  学校警護係
「今日から、また新しい事件でしょ?」
みさが頬杖をつきながら聞いてくる。
「そうなの!今度は女子高にスパイが入ったらしくて!ほんと大変だよ~」
私は、自分の首をポキポキと鳴らしながら答えた。
「仁科くんと二人で?」
「そっ。まあコンビだから、別々になることはないよね。」
「ふーん…」
みさは、何か意味があるように
ニヤリと笑った。
な、何?
コワいよ…。
「じゃあ、そこでラブラブしてらっしゃい。」
みさはそう言って、私の肩をポンと叩いた。
なんと!
まさか、聞かれてた?!
いやいや、声には出してない。
もしや……
「エスパー?!」
「んなわけないでしょ。」
ありゃ。
バッサリ斬られた。
「顔に書いてあったのよ。」
えぇ?!
どこどこ?!
私は、急いでカバンの中から鏡を取り出した。
「嘘。タトエよ、タトエ。」
なんじゃい。
取り出した鏡は、全く意味なかった。
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