S.S.P.  学校警護係
「あっ、あの…!名前教えてもらってもいいですか?!」
痴漢くんに名前を聞かれてしまった私。
えっと…痴漢に名前教えるって、アリ?
いやっ、いいよね?!
聞かれたら答えるのが礼儀だよ!
「えっと、な……」
「だめだ。」
はい?!
なぜ陸が判断するんだ!
私が聞かれたんですよ、私が!!
あんたじゃないんだよ!!
「ちょっと、陸……」
「行くぞ。遅刻する。」
そう言って、私の手首を掴み陸は駅の階段を降りる。
私にも反論させろー!!
振りかえると、痴漢くんは悲しそうな目で、こちらを見つめていた。
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