S.S.P.  学校警護係
「おっ、着いたぞー。」
陸にそう言われ、パッと前を向くと、
そこは小さいが真新しくかわいらしいケーキ屋さんだった。
どうやら買ったケーキを中で食べられるらしい。
「妃、入るぞ。」
「うっ、うん!」
中に入ると、お客さんはほとんど女の子で、ちらほらとカップルもいるという感じだった。
「いらっしゃいませ。お持ち帰りでしょうか?」
「いや、ここで食べます。」
「ありがとうございます。ケーキをお選びくださいませ。」
「じゃあ、俺は……チーズタルトで。」
淡々と話を進めていく陸。
やっぱ様になってるなぁ…。
「妃?お前はどうすんの?」
陸に肩をポンと叩かれて我に返った。
ぼーっとしてたみたい。
「たっ食べるよ!えっと、じゃー……イチゴショートで。」
「かしこまりました。お飲み物はどうされますか?」
「俺はアイスコーヒーで。」
「私は…えと、アイスカフェオレで。」
「以上でよろしいですね?……1680円になります。」
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