S.S.P.  学校警護係
……………
って払うの私か!
忘れてた忘れてた…。
ちょっ、陸、睨まなくてよくない?!
誰が払うと思ってんだよ!
私だよ?!わ・た・し!
急いでカバンから財布を取り出し、2000円を払った。
「320円のお返しです。係の者が席までご案内いたします。少々お待ち下さい。」
店員さんは奥の方へ行って、係の人を呼んできた。
「お待たせいたしました。席にご案内いたします。」
その係のお姉さんは、美人だけど、なんていうか…
笑顔がコワい…。(失礼)
「げっ、姉貴……」
えっ?!お姉さん?!
「陸!あんた、女の子にお金払わせて!しかもこんなかわいい子に!あんたそれでも男なの?!」
えっ、かわいい?!
て、照れる…。
ってか、さっき笑顔コワいとか言っちゃった!
すいません…。
私は心の中で謝る。
しかし、仁科姉弟の紛争はまだ続く…。
「ふん。まあいいわ。とりあえず、席に案内するわ。勤務中だし。でも、帰ったらただじゃおかないわよ。」
ひょえぇぇぇぇ!!
お姉さん、美人なのに…。
そんな睨んだらもったいないですよー。
< 70 / 175 >

この作品をシェア

pagetop