スプラッシュ
『なぁ、あんた。有里は部活辞めるから。』
「えっ?」
『わかんねぇ?俺、今日のこと怒ってんだよ。』
「あたし、部活辞めたくない。」
『こいつがいるからか?』
そう言って月島さんを指差した。
「月島さんは関係ないよ。あたし野球部の皆に仲間だって言われて嬉しかったの。だから絶対部活は辞めないから。」
『俺の言うことが聞けねぇの?』
「聞けない。」
『は?お前ふざけんなよ。』
「龍斗、もう別れようよ。」
『別れる訳ねぇだろ!』
「あたしはもう龍斗が好きじゃないよ。」
『俺は好きなんだよ!別れるとか意味わかんねぇから!』
「もう遅いからとりあえず今日は帰って。今度ゆっくり話そう。」
今話しても龍斗が冷静に聞いてくれるとは思えない。
それに月島さんもいる。
帰るのを渋ってた龍斗をなんとか帰らせ、月島さんを見た。