誰を愛してるの…
「ねぇ…本当は誰が好きなの?」

自分なりに可愛く見える角度から彼を覗き込んでみた。

つけていたテレビの音がやたら騒がしい位の沈黙

いつまで待てばこの質問の応えが聞けるのか分からない

私はたまらず自分が済ませた食器を片付け始めた

彼も無言のまま席を立ち、カバンから出した本を片手に別の部屋へと消えた。




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