天使の歌声
『即答かよっ…』
『だって私には私の夢があるし亮太には…』
『冗談だよっ。』
かぶせて俺は話した。
『えっ…?』
『ちょっと言ってみただけ。お互い夢に向かって頑張ろうぜ。』
『うん…。』
愛歌が好きすぎて
俺は誰にも渡したくなかった。
この時から俺たちは
なぜか気まずくなり
毎朝愛歌を家まで
迎えにいってのに
それを断られた。
まあ疲れたなんて言っちまったし自業自得だな…。
愛歌は人に気遣う優しいやつ。
俺はわかってた。
だから愛歌に
『私がマネージャーになって支えてあげる。』
なんて言葉を期待してしまった。
俺、弱くてごめんな…。
─亮太Side─END