何気なく思い出された、学生時代の思い出。
さあ、本番になりました。私を含め、四人対戦です。
ルールは至って簡単。いっぱい取った人の勝ちぃ~っ!その内の一人が、すごく強く、私は負けちゃったのですが、最初からハンデが…

…そう、ヤツだ。

百人一首は、開始の合図代わりに、まず空札(競技開始前に詠まれる、取り札の存在しない詠み札)が詠まれます。
つまり、聞き流すだけのものです。

♪難波津にぃ~っ
咲くやこの花
ふゆごもりぃ~っ

その時、会場に衝撃が走った!

「バシ~ン!」

ヤツは取った。百人一首に一つも含まれていない空札に引っかかって、全く関係ない札を。
まあ、一言で言えばお手つきです

-あのなあ…みんなの視線が私達の組に向いているんだけど。


…まあ、その視線の痛いこと、痛いこと。
なんか、私まで恥ずいだろ(-_-#)-

ちなみに、大会ルールで、お手つき札は、即回収。誰のカウントにもなりません。

-ああ…早速一枚ロスか。-
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop